チェルプ は、現在準備中です。
2018/11/23 16:03
ピンクシティと呼ばれるジャイプール。なぜ、暑い国はあんなにピンクが似合うのか?メキシコもモロッコもカラッとした気候にピンクが映えていた。
ジャイプールでハッと思いつくピンクの建物と言えばハワーマハル。別名 風の宮殿とも呼ばれており壁面には無数の小窓がある。姿を見られてはいけない宮中の女性達が こっそり その小窓から外の世界を見ていたという なんとも切ない宮殿なのである。
私たちもチケットを買いいざハワーマハル見学へ!
ぶっちゃけると私たちは観光地や遺跡的な物には全く興味なく いつもサラサラ~ッと見て終わり。それにハワーマハルは意外と建物自体に高さがあり 高所恐怖症のわたしは建物から早く離れたかった。
サラッと見学し 建物を真正面から見たかった為、目の前にあるカフェに入ることにした。
眺めが良い席に着き 一息ついてるとやたらガン見してくるインド人がいた。
いわゆるナンパだった。相方tamaにやたら話しかける。「どこから来たの?」「なにしにきたの?」
どんだけ冷たく返事しようが ぴったりと横に付き離れようとしない。私たちの ウンザリという空気は彼には伝わってないんだろうか。もし 盛り上がってると思っているんなら拍手してやりたいほどの空気読めない野郎である。 質問はどんどん エスカレートし
インド人「仕事はなに?」
tama「…会社員」
インド人「結婚はしてるの?」
tama「……してる」
インド人「子供いるの?」
tama「………いる」
その瞬間ぴーーんと変な空気になった。わたしは知っている。tamaに子供がいない事を。目を合わせられない。言葉が違う国であれど 空気読めない野郎と目を合わせたら嘘がバレてしまう。追い討ちをかけるように 「子供の写真見せてよ」と。tamaをチラッと見るとヤバイという目をしていた。そりゃいない子供の写真なんて見せれる訳がない。tamaは「…ない」と見え見えの嘘をついた。さらに変な空気が流れた。それでも奴は私たちの横から離れない。何が目的なのか、その空気感に負け私たちは席をたったのだった。
名残惜しそうに私たちを見るインド人。あの瞬間 あの空気感とあの緊張感。全く休まらなかったお茶の時間だった。そして インド人のあの凛としながらも絶対に引かない姿…空気読めないもあそこまでいくと 尊い。